ベトナムにいる、ハゲのボブについて。。。
改めて説明する必要はないかもしれませんが、ハノイにあるベトナム人送り出し機関で働いています。
ベトナム人教師の方が圧倒的に多いので、こんな私でもネイティブスピーカーという事で重宝されています。
実習生は、もちろん全員ベトナム人なので、国籍上は圧倒的にアウエーです。
授業に追われる毎日なのですが、「フト」日本人として自分の立ち位置を考える事があります。
頭の中で例えるのが、日本の「とある英会話スクール」です。
「このスクール」はたくさんの講師を抱えていますが、殆どが日本人です。
彼らの多くは俗に言う英語ペラペラレベルです。
ボキャブラリィも豊富だし、正しい文法で会話する事が出来ます。
日本人に英会話を教える分には、全く問題がありません。
このスクールには、一人だけアメリカ人の講師がいます。
彼の名を「ボブ」と言います。
ボブは50歳位でしょうか。姿格好は典型的なだらしないアメリカ人です。
でっぷりとした腹、ベルトに加えてサスペンダーをしています。
レンズが汚れたメガネを掛けて、頭のてっぺんは禿げています。
架空の話しですが、どうして彼の名が「ボブ」なのか?
私の中で上記の容姿は疑うことなく「ボブ」なのです。
世界中のボブさんすみません。
ジョージと言えば身長が高く金髪
スティーブンと言えば、ジーンズが似合う脚長ガイコクジンなのです。
※勝手な言い分です。
さて、このボブが自国でどの様な仕事をしていたのかは?分かりません。
ただただ「アメリカ人」です。
休日は秋葉原にいそうなタイプなのですが、スクールに於いては唯一のネイティブスピーカーなのです。
見た目は、イマイチ、いや。。。イマニ位なのですが、このボブさんやたら愛想が良い。
決して、賢そうな顔ではありませんが、英語がペラペラです。(当たり前)
廊下を歩く生徒全員に話しかけます。
スクール以外で生徒と食事に行ったりもする。
イケメンの帰国子女や、TOEICで900点の若くて美しい講師もボブの前では、なんちゃってスピーカーです。
ボブは滑舌が良い方ではないのですが、丁寧にゆっくりと発音してくれるので、日本人からするととても聞きやすい英語なのです。
下心のある生徒は若くて美しい講師を指名しますが、ボブのクラスは満員御礼なのです。
「本物のアメリカ人」の口から出る、ENGLISHは美しく、すーっと耳に入ってきます。
最初は聞き取ることが出来なくても、毎日毎日繰り返し聞いていれば耳が慣れてきます。
ボブは日本が大好きなので、死ぬまでこの国で生活をするつもりです。
今年の12月にはボブの彼女(日本人)がアメリカから帰国します。
彼女はバツイチで可愛い娘が2人いますが、ボブは彼女と結婚して、幸せな家庭を築くことが夢なのです。
本日は、ボブの話しなのでした。
ボブって誰よ。。。