だるまと共にガーさんが帰ってきた。
今朝の5時半です。
何だか近くで声がするなーと思い目が覚めます。
窓の外で誰かが話しているのだろうと。。。と思い、再び寝る体勢になります。
午前3時まで目がパッチリと冴えてしまい、寝付いたのは先程なのです。
『あれっ?』隣の部屋の電気が点いてる?
話し声も隣から?
半分くらい寝ぼけながらドアを開けます。
隣の部屋に居たのは、ガーさんとアパートに住み込み管理をしているお爺さんです。
ガーさんは約半月ほど前に田舎に戻ったのですが、ハノイでコロナ感染が拡大してしまったので、戻れなくなっていました。
いつもだったら、明日のバスに乗るとメッセージガーさんは届くのですが、今回は予告無しで帰ってきました。
私から戻って!コールはしていません、
ガーさんのご両親も心配性なので、今回ハノイに戻るにあたり、恐らく相当強く反対されたと思います。
ガーさん: 水が出ない。。。
アパートに戻り、水が出ないのに気付き、管理人さんを呼びました。
そうなのです、数日前からトイレでお尻を洗うシャワー『私のベトナムライフには欠かせない』のヘッド部分から水が漏れ始め、元栓を閉めておいたのです。
『本心はガーさんがやっとハノイに戻ってきた』
なのですが、私は予定外の出来事が苦手なのです。
事前に連絡を貰えは、戻る前に箒でゴミを掃き、モップを床掃除をする予定でした。
男やもめに。。。とまでは行きませんが、一人で暮らしていると、段々と部屋の中が雑然として埃も溜まってきます。
夜行バスの中でも眠れなかったのか、シャワーを浴びてベッドに横になります。
私は明け方の急襲ですっかり目が覚めてしまいました。
それでも7時過ぎには目を覚まします。
さて、ここからが物凄いのです。
大おおにして、ベトナム人女性は家事上手と言う印象がありますが、ガーさんの家事は徹底しています。
部屋の隅から隅まで徹底的に掃除をします。
これは見ていてこっちまでスッキリしてきます。
お土産もあります。
実家で貰ったタイガービール。
そして
『サントリーオールド』
ちょっと時期外れですが、干支バージョンです。
これはガーさんがお正月に1ダース仕入れて何処かに転売していたのを見て『私にも1本!』と約束をしていたのです。
最近飲んだウイスキーはバーボン、スコッチですが、『だるま』を本当に久し振りに見て、鼻先をだるま特有の香りが漂ってしましました。
今晩、開封の儀を楽しみましょうかね。
果たして何年ぶりだろうか?10年いや?15年?
ここ数日で、ベトナム国内でもコロナの市中感染が拡大してきました。
ガーさん不在で一番困るのは食事です。
当初、帰郷は1週間ほどの予定だったので、その日数分の料理は冷蔵庫にストックしてくれましたが、とっくに食べてしまいました。
それに、レストランも閉まり始めたのです。
ローカルレストランで食べるベトナム料理も美味しいのですが、続くと飽きます。
基本的に味が濃いのです。
さて、半月ぶりのガーさんの手料理です。
手前の麺料理はガーさんの故郷で有名なバインカインです。
奥にあるのは新鮮な鶏です。
これはガーさんのお母さんが育てています。
この鶏を茹でた汁で麺のスープを作ります。
何も具が入っていませんが、レストランのコッテリ料理に飽きてきた胃袋にはとても優しいのです。
絞めたばかりの鳥を食べた事がありますか?
歯応えが半端ではありません。
『シコシコ』と言うより、噛むと『ギューっ』と歯を押し返してきます。
なにも味付けしてありませんが、ピリッと辛い塩に付けて食べます。
これは冷たいビールに合いますね。
ガーさんは何をするにも私を立ててくれます。
『あっち♥』の方ではありませんよ。
鶏も1番美味しい所を一口で食べられるように分けてくれるのです。
ガーさんは骨に付いた肉を食べています。
一人暮らしには慣れているのですが、この女性が部屋にいると『パーっと』明るくなる様な気がします。
さて、改めて気持ちを引き締めて私はお金を稼ぐのです、
※今は稼ぎが少なくて生活が苦しいのだけれど。。。