57歳にもなると出来ないことが増えてくる 2/4
その2:すぐ近くにいるはずなのに、「見えない蚊」編
ハノイは真夏に蚊がいませんよ。
私の周りだけと言う事はないでしょうね。
3回夏を過ごしましたからね。
夏の前後になると満を持して?登場します。
この国で蚊の退治は電流バチバチラケットを使います。
これって多分日本にないよね?
少なくとも私は日本人での50年間で一度も見た事がありませんでした。
ホーチミンに来てオフィスのあちこちにバチバチラケットが置いているので、素直に「この国ではテニスが盛んなんだなー」と思ってしまいました。
見たことが無い人に『バチバチラケット』で通じるのだろうか?
形はテニスのラケットそのものなのですが、ガット部分が金属で、グリップ部分のボタンを押すと、ガットに電流が流れると言う恐ろしい代物です。
是非、大仁田厚さん辺りにリングで使って貰いたかったです。
子供の頃に使っていた、古式ゆかしいハエ叩きは狙いを定めて振り下ろしますが、このバチバチはスイッチオンにして蚊がいる辺りをブンブン振り回します。
ハエ叩きより捕獲する面積が広いですから、簡単にヒットして同時に「バチバチ!」と言う大きな音と共に蚊のこんがり焦げた香ばしい匂いが漂います。
こう書くと簡単なのですが、私はなかなか捕まえる事が出来ないのです。
これは動体視力なのでしょうかね?
「プーン」と言う音と同時に蚊の姿を見捉えますね。
その時たまたまバチバチを持っていることなんて無いので、バチバチを取りに行きます。
その間、たった数秒ですよ。
たった数秒ですが完全に姿を見失ってしまうのです。
蚊は隠れている訳ではありません。
何処かを飛んでいると思うのですが、見つからないんですね。
ここでも援軍の要請です。
ガーさんがバチバチを持つやいなや、秒殺です。
「フッ」とバカにした様な鼻息とともに、私では使いこなせないバチバチを返してくれます。