ぬる燗で美味しい日本酒が猛烈に呑みたい12月の暑い日
ホーチミンに暮らしはじめて1年と4ヶ月。。。
飲むお酒と言えば、90%以上がビールだ。
日本にいる時は、一口でビールと言っても、お金が無い時は発泡酒(大抵はこのパターン)、ちょっとリッチな時はエビスビール、ゆっくりと本を読む時はギネスビールなど、バリエーションがありました。
こっちにきたら、もっぱらビール。。それも軽くてうす~い、TigerBeer、ベトナムの人達はこれに氷を入れて飲みます。
仲間が集まれば、モッ、ハイ、バー、ヨ~の掛け声と共に一気飲みをします。
日本の場合乾杯は飲み会の最初だけ。。ただ、ベトナムでは飲み会の最中、乾杯しっぱなしです。
なので、大きなレストランに行くと、あちこちで、モッ、ハイ、バー、ヨ~。モッ、ハイ、バー、ヨ~。が始まり、騒がしいの何のって。。。。
ホーチミンに住んでいても、インターネット経由で日本のテレビ放送が見ることが出来ます。
すっかり冬に突入した、最近は、雪景色の中、露天風呂で酒を呑んだり、木枯らし吹く繁華街の片隅でコートの襟を立て、赤ちょうちんで熱燗のコップ酒。。。などと何とも羨ましい番組をやっています。
ホーチミンにも日本酒はあるんですよ。
日系の食材屋に行くと、日本からわざわざ持ってきた一升瓶がずら~っと並んでいます。
越乃寒梅なんて当たり前でレジの奥に“獺祭”が飾られていたりもします。
ただ、庶民には手が出せないお値段です。
ベトナム北部のフエと言う場所があり、フエフーズさんがベトナムで日本酒を作っていたりもします。
これなら、私でも買える。。。
買えるのですが、この暑い国で日本酒を呑みたい!と言う気分にならない。。。
冷で飲めば美味しいかもしれませんが、そんな気にもなれない。。。
どこか、日系の居酒屋で店内を冷房でキンキンに冷やして営業してくれる所は無いだろか?
中途半端な事はせずに、思い切って気温5度くらい。。。か、それ以下。。。
30度の外から入ってくると、メガネが真っ白になっちゃう。
吐く息が白いなんて、こっちに長く住んでいる人は珍しいから、店内のあちこちで意味もなく皆でハーハーしている。
皆、防寒着なんて持っていないから、入り口にドテラが吊るしてある。
店の外には、脳卒中の危険あり!ご高齢者お断り!なんて貼り紙がしてある。
油断してビーチサンダルのまま、入ってしまうと大変!長いすると霜焼けになっちゃう。
こんな店があったら、冷房代として別に200000vnd(約1000円)払っても良い!
“今晩は冷えるね~”なんて、鼻をすすりながら、煮込みかなんか突きながら、安酒を燗で呑んでみたい。
日本酒を呑む時に必ず思い出す、男はつらいよの名場面がある。
第42作“ぼくの叔父さん”で寅さんがドジョウ屋で満男に、日本酒の呑み方を教えるシーンだ。
寅さんのお猪口の持ち方、突き出しを箸の先にちょこっとつけ、舌の上に乗せ、チビリチビリと呑む仕草、なんてセクシーなんだろう。
大人の男だったらこんな呑み方をしたいものだ。
東海林さだおさんの、まるかじりシリーズにも、全く同じ様な場面がある。
「お酒と 、つきだしの 「そばみそ 」がすぐくる 。ほんの小サジに一杯 、小皿のヘリに塗りつけてある 。これを箸の先につけてひとなめし 、徳利から盃にトクトクと酒を注いでグイとひと干し・・・」
さて、日本に帰る予定も無いし、冷房キンキンの飲み屋なんて、あるわけないので、今週末は自分の部屋の冷房設定を18度にして、試してみましょうかね。。
昨日から上海近郊にいます。
もうすっかり冬で最低気温も氷点下。
人間不思議なもので寒いところにいると、身体に力がはいり声も張りが出て、仕事もテキパキやり早く家に帰ろうとする。
結果仕事がはかどる。
寒いときには食べたいものも、聞きたい音楽も、読みたい本も変わってくる。結果様々な知識を得る(ときもある)。
亜熱帯のホーチミンがダメだとは思いませんが、なにか損をしているような気がするのは思い上がりでしょうか。
寒いっ!!!て感覚を体験したり、持っていることはいいことですよね。
ホーチミンに来て、四季の有り難みがわかりましたね。日本にいる時は寒いだの暑いだの文句を言いがちですが、生まれ育った国です。身体に四季の移り変わりが身についているのですね。
フィリピンにしても、亜熱帯で暮らしている人は、“ダラダラ体質”の人が多いかもしれません。。。