ベトナムの音楽事情。何時、何処に行っても打ち込み系が多いのは、何故だろうか?そして、彼女の事。。。
Twitterで“アジアの晩ごはん”さんと、ベトナムの音楽事情について意見を交換したので、私が考える、ベトナム音楽事情について、書いてみる事にします。
アパート近くのカフェで、最高に美味しいカプチーノを飲んでいる。。。
時刻は、まだ、午前7時過ぎである。
昼間になれば、暴力的な太陽も今はまだ、薄い雲に隠れている。
耳には、Beatsのイアフォン。
iPadから流れてくる曲は、Herbie Hancockの“Watermelon Man”
今更だが、最近は、このアルバム“Takin’ Off”ばかり聞いている。
道行くバイクの量もさほど多くない清々しい時間帯なので、音楽は聞かなくても良いのですが、店に入ると同時に気を利かせてくれたのか?スタッフがプレーヤーをONにしてくれた。
大音量で流れてくるのは、街中でも良く耳にする、演歌の様な音階。。。
スタッフにとって、この音楽が心地よければ良いのですが、日本人の私にとって、正直、耳障りで煩い。。。
演歌が一番似合うのは、“富士そば”である!と言い張りたい!
アパートのオーナーは、アパート隣の小さな敷地をカフェに改造して、朝の7時頃から、近所の人達を相手に珈琲を出している。
私も時々、誘われるのですが、行ったことは無い。。。
どこで、買ってきたのか?どデカイスピーカーを外に引っ張り出し、7時から打ち込み系の音楽を“ドッカン、ドッカン”流すのである。
鳥の入った籠を、幾つもぶら下げて、植物もたくさん置いてあるので、恐らくは、“清々しい雰囲気”を出そうとしているのだと思う。
となると、私から見ると、音楽だけ“異質”の様な気がする。
具体的なジャンルやミュージシャンは知らなくても、アコースティック、ウィンダムヒル、クラシックでも良いですね。。。
“その場、その雰囲気”にあった音楽はセレクト出来るのでは?と思う。
ただ、これは日本人である、私の勝手な考えかもしれない。
午前7時に大音量で流れる、この“ドッカン、ドッカン”に対して苦情を言う人もいない。
恐らく、“音楽”と言う物に対して、根本的に感覚が違うのだと思う。
昔、英語の時間に習いました。
閑さや岩にしみ入る蝉の声(英訳する)
日本人は、蝉の鳴く音を“心地よい”と思うのに対して、外国人は“やかましい、煩い”と感じるそうだ。
ベトナム人の音楽に対する感覚は“これ”に近いのではないか?と思う。
この場所ではスローテンポの曲、このタイミングではギターのリフが特徴的なアップテンポの曲。。。
この様な選択をする為の音楽の引き出しを持っていないのだと思う。
※勿論、ベトナムにだって、素晴らしいミュージシャンや感性を持っている人だってたくさんいる。
以前、務めていたIT系のオフィスで、あまりにも部屋が静かだったので、皆の好きな音楽を流しても良いですよ。と言う事にしました。
どんな音楽をセレクトするのか?と思ったら、まずは、打ち込み系(これは、ちょっと集中して作業するには、煩いんじゃないの?)それに、8月だと言うのに、クリスマスソング(まあ、12月でも暑いから一緒だけれど)それに、軍歌(パチンコ屋で聞くような音楽だったので、スタッフに尋ねると“軍歌”との事)
上記で書いた様に、“10人程度がPCに向かい集中しているこの部屋”でどの様な音楽が相応しいか?と言う判断基準が、我々日本人とは全く違うのだ。
20代半ばの彼らの親は戦中派だ。
日常生活の中で音楽を楽しむ時間は無かったはず。
子供は、自分の家でどんな音楽が流れていたか?(どんな音楽を親が聞いていたか?)で音楽の指向性が決まることも少なくないと思う。
私の家で例えると、古いステレオセットがあり、父、母、各々の好みのLPレコードがあった。
オペラ、プラターズ、ハリー・ベラフォンテ、美川憲一・・・
母親はキッチンでラジオを聞きながら料理をしていた。流れてくるのは50、60年台のポップス
私は、父や母の音楽を聞きながら、ビートルズで音楽に目覚め、KISS、フュージョン、叔父の影響でJAZZを聞くようになった。
ベトナムの若者は、これらの音楽経験が欠落している様に思う。
子供から、大人になる、一番感受性の豊かな時期に素晴らしい音楽に出会う機会がない。。。
なので、無表情で感情の無い、打ち込み系の音楽を聞く。
打ち込み系の音楽を全て否定する気は無い。
ただ、デジタルに感情はない。二進法で寸分狂いもなく、音符が並ぶ。
生楽器を“せーの”で息を合わせて演奏する時の醍醐味は楽器の操作で無く、感情のぶつかり合いだ。
整然と並んだ音符でも、前乗りか後乗りか、強くピッキングするか?指で弦を弾くか?で全く違った演奏になる。
たまに、楽器を背負った若者を見かけるが、もっと、もっと、素晴らしいアコースティック音楽に触れて欲しい。
一国に根付いたモラルは、100年掛かっても、変わらない。
クラクションを鳴らすなとか、並んでいる間に割り込みをしない。。を直すなんて所詮無理というもの。。。
ただ、「運動をする」「素晴らしい音楽に触れる」と言うのは、今後、ベトナムがアジア諸国よりも、精神的に豊かな国になるには、とても大切な事だと思う。
それに、これは、十分達成出来る事だと思う。
日本で流行った“イカ天”の様なムーブメントが生まれれば、もっと、良質な音楽に触れる機会が増えると思う。
所で、映画“Social Network”は見ましたか?
ラストシーンで、ザッカーバーグが元彼女のエリカに対して、“友達申請をしようか、迷い”最後にクリックをするシーンがあります。
バックで流れている曲は、BeatlesのBaby you are rich manです。
今は、非表示にしてしまったのですが、少し前に、ブログで元彼女の事について触れ、後ろ姿ですが写真も掲載しました。
その晩、元彼女から、フェイスブックで友達申請が。。。
嫌われ別れてしまったので、お互い友達はキャンセルしてしまっていたのですね。。。
タイミング的に、彼女の友達がブログを見て、“後ろ姿の写真”が乗っているわよ!と教えてあげたのでしょう。。。
さて、このタイミングでの“友達申請”はな何でしょう?
とりあえず、クリックして、友達復活しました。
その後、何もアクションがありません。
先程、メッセンジャーを開き、xin chàoと入力はしました。。。
その後は、ザッカーバーグ状態です。
クリックしようか?どうしようか?
恐らくは、“なんで、今更、ブログに写真なんか載せるのよ!”とお叱りのコメントが来るだけだと思うのですが。
当時19歳でしたが、今では20歳のお姉さんになりました。
さて、メッセージ送ろうかな。。。どうしようかな。。。