ベトナムの若者のお陰?で毎日不眠症が続きます。頑張れ若者!
ブログで知り合った“BCK”さんに紹介してもらい、ベトナム人に日本語を教えています。
私の事を知っている人からは、“お前が先生・・・”と言う声が聞こえてきますが、お許し頂きたい。
Skypeを使い、5人同時に相手をします。
授業一コマは75分で私のPCを画面共有して、テキストを見ながら発音や会話の勉強をします。
若いベトナム人がビビってしまうと可愛そうなので、私の顔は見せなくないのですが、ルールなので生徒側のPCには私のスキンヘッドが映し出されています。
先日、わざわざ、歯のクリーニングに行ったのは、この授業がきっかけなのですね。
珈琲や紅茶の飲み過ぎで真っ黒の歯では、生徒さんに失礼です。
教室で実際に会って顔を見ながら行う授業と異なり、インターネットを介して進めるのは難しいです。
生徒の日本語習熟度もまちまちです。
あれっ?日本人ですか?と言う生徒もいれば、やっとこさっとこ話す事が出来る生徒もいます。
一コマ75分ですが、早く終わってしまったら生徒に申し訳ないし、オーバーしてしまったら次の授業に食い込んでいしまいます。
生徒5人が大体同じくらいの時間話す事が出来る様に授業を進めながら時間配分します。
会話をしながら、時間を気にしつつ、間違った所をリアルタイムでテキスト入力していきます。
生徒の8割程度は日本に住んでいます。(残りの2割はベトナム在住です)
日本語学校に行きながらアルバイトをしている生徒も多いです。
彼らは色々な仕事に就いています。
干物を作っていたり、水産加工、しいたけ栽培、農業、機械加工、翻訳、スーパーで惣菜料理、太陽光発電など、様々です。
授業の冒頭で自己紹介をして貰うのですが、時間に余裕がある時は、彼らの現在の生活について教えて貰う事もあります。
生徒達は狙っている訳では無いと思うのですが、時々、彼らの話しに吹き出してしまう事があります。
昨晩は広島県で機械加工をしている可愛らしい声の女の子が参加してくれたのですが、好きな食べ物を尋ねた所、寿司、和菓子、餅、どら焼き、もみじ饅頭と教えてくれました。
私は最後の“もみじ饅頭”に爆笑してしまいました。
彼女は自分が住んでいる広島の名物と言う事で、優しい声で“もみじ饅頭・・・”と教えてくれたのですが、我々世代で“もみじ饅頭と言えば、島田洋七さんの“もみじ饅頭!!”ですね。
彼女には、持ちネタとして洋七さんのジェスチャーも教えてあげようと思ったのですが、やめました。
千葉県柏市のマミーマートで働いている女性は、惣菜を作っているらしいのですが、昨日は“北海道の日”だったらしく、自分で作った北海道の寿司パックが25個売れた!と喜んでいました。
こう言った健気な話しを聞くと、授業中ですが、目がウルウルしてしまいます。
日本国内でお付き合いしているベトナム人カップルもいます。
ただ、彼らの住まいは離れており、週末にどちらかが訪ねるのだそうです。
彼に“彼女の仕事”を聞いてみたのですが、“ごぼう茶”を作っているとの事です。
この“ごぼう茶”も私のツボに見事に入ってしまい、笑ってしまいました。
ごぼう茶なんて、あまり会話に登場しない単語ですからね。。。
彼らが貰っている給料は様々ですが、えっ!と言う金額をベトナムの両親に仕送りしています。
手元には毎月数万円しか残らないのですが、自炊をしながら欲しい服も買わずに節約しながら日本で生活をしています。
この辺りで、又、ウルウルしてしまうのです。
生徒から聞く限り共通しているのは、日本人の友達があまりいない様なのです。
多くの生徒が日本人は同僚だけど友達では無いと言います。
あ〜なるほど、日本人らしいな〜と思います。
日本人には、海外から来ている真面目な外国人に対してもっと、積極的に付き合ってあげて欲しいな〜と思います。
彼らも日本人の仲の良い友達が欲しいのです。
授業料が幾らか知りませんが、小遣いや給料から捻出している生徒は一生懸命です。
75分間5人の生徒から受ける熱量は物凄いパワーで、私は3コマの授業を終えると、口も聞けないくらい疲れてしまいます。
デザインの仕事で集中していても、自分のペースで気を抜く事が出来ます。
日本語の授業では一瞬たりともありません。
慣れてくれば、少し楽になるだろうと思っていたのですが、それは逆で、生徒と付き合えば付き合うほどプレッシャーが増えて行きます。
3コマ終わり、通信簿を書き終わると午後10時半位なのですが、頭の芯がジーンと痺れてしまい何もする事が出来ません。
ベッドに入っても、今日話した15人の生徒の事を思い出すと、明け方まで寝付くことが出来ません。
意義のある仕事(活動)だと思うのですが、果たして何時まで続ける事が出来るか?正直、自信が無いのです。
今回の仕事とは別に、生活が安定したらボランティアでベトナム人に日本語を教えようと思っています。
今、教えている生徒達はある程度恵まれた環境にいますが、勉強したくても日本に行く事は勿論、授業料を払う事も出来ないベトナム人はたくさんいると思います。
彼らとは、インターネット経由でなく、実際に会って顔を見ながら、日本語の勉強が出来たらと思っています。
あっ!もしかしたら生徒の先生の禁じられた恋があるかな?
・・・と言うのは冗談です。