楽しい課題授業で実習生からマンゴーと謎のフルーツをご馳走になる。
朝目が覚めると、窓の外から「ザーッ」と言う激しい雨音が聞こえてきます。
ベトナムではバイク通勤なので、気持ちが萎えます。
頭からすっぽりレインウェアを被り出勤なのです。
走り始めてすぐに突風にあおられ、身体を持っていかれてしまいます。
こんな強い風雨はベトナムに来て初めてです。
ホーチミンでは短パンにビーチサンダルだったので、濡れても諦めたがついたのですが、今は「先生業」なのでそういう訳にはいきません。
靴の中までビチョビチョになります。
フルフェイスなのに顔がこんなに濡れるのはどういう事でしょうか?さすがは◯国製なのです。
ジ〜っと耐えて走ること約20分。。学校に着いた頃には、ジーンズもずぶ濡れ状態です。
それでも職場には一番乘りです。
自慢する様な事ではありませんが、どんな仕事でも誰よりも早く出社していた様な気がします。
さて、今日は2度目の日本語の授業があるのです。
入社以来目を三角にして、パンフレットとWEBSITEを作ってきたのですが、実習生に日本語を教える約束をしています。
最初のクラスは大所帯だったのですが、少しボヤケた授業になってしまいました。
私の受け持ちは「テキスト」や「テーマ」がありません。
既に日本行きが決まった実習生にとって、どんな授業がベストなのか?早急に考えましょう。
次の授業は男性ばかり6人のクラスです。
実習生の一人から「晴れたし、大学の構内には緑がたくさんあるので、外で勉強しましょう!」と提案がありました。
そうなのです。大学の敷地内に教室、食堂、寮まで揃っているのですが、本当に緑に恵まれています。
・・・と言うことで課外授業です。
「課外授業」って聞くと、昭和40年生まれの私としては、イタリアだかフランスの怪しい映画を思い出してしまいます。
昼間っからテレビ東京あたりで放映していましたね。
当時はインターネットなんてありませんでしたから、そっち系のネタは街ハズレにある、エ◯本販売機位でした。
今見れば他愛の無い映画ですが、若かった当時はアチコチ膨らませて見ていたものです。(←失礼しました・・今は教育関係の仕事なのです)
朝、あんなに土砂降りだったのですが、見事に晴れました。
散歩をしながら、日本で必要になるだろうな〜と言う『ネタ」を探して、教えていきます。
「マンゴーの木」です。
ホーチミンに比べて「寒い寒い」などと一人で文句を言っていますが、やはり、暖かい国なのですね〜
フツ〜にマンゴーの実もなっています。
自習製の一人がマンゴーの実を取ってくれました。
3センチくらいの一口サイズです。
日本人が想像するマンゴーとはかけ離れていますが、これはこれで「木の実そのもの」と言う味でとても美味しいのです!
歩きながら片っ端から日本語を教えます。
こうやってみると、教科書には載っていないけど必要な単語や表現って多いものですね。
でも、みんな驚くほど、熱心です。
分からない単語はメモにどんどん書き込みます。
それに、一度で単語を覚えてしまうのですね〜〜〜!
脳みそが若い!!
今度は赤い実を持ってきてくれました。
「これは見たことがないぞ〜〜」
一見、プチトマトなのですが、野菜では無くフルーツです。
これまた美味い!
素朴な味です。
子供の頃、人様の畑に無断で入り込み、一生懸命頬張った「桑の実」みたいです。
あまりの美味しさに木の実の名前をノートに書いて貰いました。
せっかくなので、記念写真です。
どこで、どうやって、誰と写っても必ず「一人だけ宇宙人」になってしまうのでした。。。