男子53歳にして、唐辛子を齧る in ホーチミン
ベトナムローカルレストランに入ると、良くテーブルの上に唐辛子が置いてあります。
何の調理もしていない、ただの唐辛子です。
ベトナム人を見ていると2種類の食べ方がありますね。
1つは唐辛子を適当な大きさに切り、ヌックマムの中に入れてスパイシーソースを作る方法
もう1つは、そのまま齧るのです。
日本にいた時に「ししとう」は齧りましたが、生の唐辛子は食べた事がありません。
使うのはペペロンチーノを作る時くらいだろうか?
真っ黒の作業着を来たベトナム人が、口の中に米を放り込みながら、時々、唐辛子を齧る姿がどうも西部劇っぽいのですね。
すすけた顔は、さしずめ、ジュリアーノ・ジェンマかチャールズ・ブロンソンですかね。
仕草としては、西部劇で出てくる板張りの床のBARカウンターでバーボンを「くいっ」と一気に飲み干す雰囲気なのです。
食べてみようかな〜とは思っていたのですが、ベトナム人がいるとなんとなく気後れしてしまいます。
例えるなら、ベトナム人が、日本人ばかりの新橋の寿司屋に行って、「あがりください。」って言っている様な。。。
こいつ、ガイコクジンのくせに、唐辛子齧って知ったかぶりしているぞ!なんて思われると恥ずかしいです。
それに、万が一「激辛」で一口食べた途端に「ひ〜っ」なんて泣いてしまったら、日本男児の恥なのです!
今日、行きつけの飯屋に行くと、運良く客は私一人だけです!
やった!唐辛子初挑戦です。
メーニューは毎日同じなのですが、ご飯を食べては、ひと齧り。。。おかずを頬張ってはひと齧り。。。
思ったより辛くなく、食事のアクセントになり、これは良いかもしれません。
日本に「箸休め」がありますが、この唐辛子もある意味「箸休め」なのかもしれません。
7割程度食べ終わったあたりで、ベトナム人がやってきます。
店先で注文をした後、すーっと、私の眼の前に座ります。
「なんだ??」
店にはテーブルが5つあるのですよ。
他のテーブルに荷物でも置いてあるのかと?振り向いて確認してしまいました。
やっぱり、ガラガラです。
他の所に座れよ〜〜と思いつつ、一気に頬張ります。
チャールズ・ブロンソンだったら、リボルバーをぶっ放している所なのですが、私が持っている、唯一の飛び道具は最近出番がないので、飛距離が足りません。
まあ、それにココは人様の国ですしね。。。
これってベトナム人の「感覚」や「距離感」なのですね。
以前、勤務していた、IT系の会社でも度々経験しました。
女性だったら、異常な接近も大歓迎なのですが、野郎はね〜〜
次回からは、堂々と唐辛子を齧ろう!