経年劣化(ケイネンレッカ:格好良いジジババになること)in ホーチミン
フェチとまでは行きませんが、革製品が大好きです。
皮が持つ独特のニオイ、質感、それと一番の魅力は「使い込むほどに“味”がで出てくる事」です。
日本に住んでいた時に上野の舶来堂で、“Alexander Leathers”のレザージャケットを買いました。
俗にいう所の“革ジャン”ですね。
Steerhideと言う雄牛の皮なのですが、分厚くて固いのなんのって。。。
買って暫くの間は、肘が曲がらずに苦労しました。
なにせ、スマホを耳まで持っていく事が出来ないのです。
でも、スーパーカーがバックする時に、後ろが見え無いように、この不自由さが快楽だったりします。
オイルで手入れをしながら、苦労して2シーズンも着ると、様子が一変します。
脱いでハンガーに吊るしても、身体の厚みや肘のカーブなど見事に“私の身体”のままです。
残念ながらライナー付きのジャケットだったので、ホーチミンでは暑すぎて着ることが出来ず。。。息子に上げてしまいました。
今、手元にある革製品はCOACHのショルダーバッグだけです。
大した物ではありませんが、とても大切にしています。
雨に降られてもバッグだけは出来るだけ濡れない様にしています。
時々はオイルで手入れをします。
丁寧に作られた製品は美しいですね。
丸2年以上使って、皮も随分とヨレヨレしてきましたが、“味”も出てきました。
革ジャンの様にはいきませんが、身体に馴染んでいます。
経年劣化ですね。
先程、内館牧子さんの「終わった人」を読み直したのですが、
「年齢や能力の衰えを泰然と受けいれることこそ、人間の品格」とありました。
また、テレビでは、中年になった女性が髪の毛を染めることなく白髪を楽しむ。。と言うニュースをやっていました。
ちなみに、「終わった人」は映画化されているのですね。
残念ながら、ホーチミンでは見ることが出来ず。。。
早くアマゾンプライムに登場しないかな。。。
YouTubeで予告編をみましたが、黒木瞳さんが少し劣化しているのに驚きました。
大女優さんでさえ、劣化するのですからホーチミンでバリバリに紫外線を浴びている私が朽ちるのは当然の事です。
劣化は見た目だけでなく、
・しょっちゅうおならが出る(温暖化の原因にならないか?と心配になるほど)
・おしっこのキレが悪い
・怪我が治りにくい(こどもの頃だったら、あっという間にかさぶたが出来て治った傷が全然治りません)
そしてあっちの方。。。
ーーーーここから袋とじ男性限定ですーーーー
あっちの方はストレスが本当に大きく関与しています。
5月までIT系の会社で働いていましたが、色々と会社に迷惑を掛けて最後はシンドかった。。。
ある日、TIN TINを見ると、“あれっ?小さくなった?”元から「普通」ではあるのですが、それにしても二回りくらい縮んだ気がします。
50歳過ぎると、こうなるのかな〜と思っていました。
“レスポンス”も悪いのです。
“オイ!オイ!”と声を掛けても、なかなか、反応しません。「オイ!鬼太郎!」
まあ、もう現役引退で良いか。。と思っていました。
しかし、仕事を辞め、全てから開放されると、あれっ?TIN TIN戻った?
試合での出番はありませんが、現役復帰です。
「ホーチミンのイチロー」
「最近元気が無い。。。とお嘆きの貴兄、それはストレスが原因かもしれませんね」
私のスキンヘッドは既に棺桶に片足を突っ込んでいますが、身体は鍛えておきたいですね。
突然、バイクのシートの下の縄跳びが入っているのを思い出しました。
よし!部屋で縄跳びしてしまえ!
鼻息荒く意気込んで、縄跳びを取りに行くと、見るも無残な姿になっていました。
あらら。。。経年劣化です。。。
お後がよろしいようで。