我、思う所あり・・・〇〇しました。
ホーチミン時代、とてもお世話になった方と電話で話し、年末、コロナに感染した事を聞きました。
毎日少しづつ熱が上がり続け、「いよいよか?」が頭をよぎったそうです。
今も味覚が完全に戻っていないとも教えてくれました。
私と同様、珈琲が大好きな方で、飲んで「美味しい」とは思うのですが、「ハァ〜、美味い・・・」が無いそうなのです。
感染者の記事などを読み、味覚嗅覚が麻痺したら、さぞかしつまらない毎日になるだろうな。。。と想像はしていたものの、身近な人からリアルな話しを聞くと、改めて、コロナを侮ってはいけないと感じるのでした。
ベトナム国内でもオミクロン株の感染が報告されています。
感染拡大が問題になりつつも、ローカルレストランではコップを使いまわししていますから、日本以上に爆発的な感染拡大が発生するのでは?と思っています。
さて・・・思う所あり、学校を辞めました。
タイトル部分で「退社」を書かず「〇〇」にしたのは、実習生がブログを見ても、直ぐに分からなくする為です。
退社理由は書きませんが、学校側との話し合いでどうしても譲れない部分がありました。(給料ではありません)
日本に居た頃だったら、適当に受け入れたり、スルーしていたかもしれませんが、ここ数年で頑固になったのか?今更、芯が通ってきたのか?
今の送り出し期間は約3年お世話になりましたが、とても良い学校でした。
いや、ウチに限らず、見学に行った他の学校も全て良かったですね。
良かったと言うのは、実習生が礼儀正しく、素直で、一生懸命日本語を勉強していると言う事です。
このスキンヘッドに後光が差しているのか?分かりませんが、約3年間の間にいくつもの学校からお誘いを頂きました。(え〜っ、そんなに給料くれるの?と言う学校もありました)
実際に面接をしたこともありますが、事前に「私は教科書を使ったお決まりの授業はしません」とハッキリいいます。
先生によって色々な授業がスタイルがありますが、文法や言葉の遣い方などはベトナム人の先生の方が効率よく授業出来ると思います。
日本人は日本人にしか出来ない授業をすべきです。
それは、
・日本語の会話って面白いな!
・おっ!私の日本語が日本人に通じた!
・次のモロカワ先生の授業は何時だろう?とワクワクして貰うこと
などです。
実習生の口角が上がり、笑顔で授業をしているか?も大切です。
会話は楽しいな〜、この日本人は変な事ばかり言って面白いな〜と前傾姿勢で授業を受けて貰えればこっちのもんです。
基本は押さえつつも、クラスの雰囲気ややる気、学力により、授業内容をアレンジします。
先程、「日本人にしか出来ないこと」と書きましたが、挨拶やラジオ体操も大切です。
以前、見学に行った学校で全実習生が校庭でラジオ体操をしていました。
日本人教師も生徒達の前でやっています。
私が見る限り、実習生達はデタラメなラジオ体操です。
ラジオ体操は毎日、数回やっているそうですが、どうして、日本人として正しいラジオ体操を教えてあげないのでしょうか?
日本語もそうですが、間違いは何回やっても全く意味がありません。
時間の無駄なので、やらない方が良いです。
その先生の授業を見たことがありません。
もしかしたら、私と違いベトナム語も堪能で優秀な先生なのかもしれません。
ただ、目の前のいい加減なラジオ体操をどうして、直してあげないのでしょうか?
実習生が日本に行き、デタラメなラジオ体操を指摘されたら可愛そうです。
「その仕事は無責任です」
残念ながら、1ヶ月で終了してしまいましたが、今年から授業のスケジュールも自分で立てていました。
学校側から指示され、授業をするのではなく、全クラスをまわり、生徒の日本語能力や特徴を把握して、日本に行く前に最大限の教育をします。
自分の仕事を自分で決めるという事は「実習生に対して責任を持つ」という事です。
平等(無責任男)か?私か?と言うほど、いい加減な私ですが、こと実習生や学校の業務に関してはとても厳しいのです。
地頭の良い実習生は自分なりの勉強方法がみつけられるので、問題ないのですが、ベトナム語もままならない「おっさん実習生」をどうするかが結構難しいです。
ベトナム語も正しく書けない、彼らに多くの事を要求しても時間の無駄です。
本来、面接に合格すべきではなかったのかもしれませんが、日本行きの切符を手にした訳ですから、限られた時間で工夫して最大限日本語を教えます。
正直な話し、どんな方法で日本語を教えても、理解する事ができず、挨拶だけ出来る様にして送り出した「おっさん」もいました。
でも、彼はとても気が利くのです。
食堂で私がPHOを手に椅子に座ると、箸や調味料をさっと持ってきてくれます。
その後、時々、Facebookでヘタクソなメッセージをくれます。
これで良いのです。
日本語が上手でなくても、明るく、気が利くおっさんは日本人から可愛がって貰っている様です。
日本語でメッセージをくれるなんて、何とも嬉しいじゃないですか。
どんなに日本語が下手でも、授業中は絶対に実習生を叱りません。圧倒的な地頭の差がありますからね。
ただ、ラジオ体操や空手の稽古中ふざけていると、真剣に怒ります。
「正しくラジオ体操をする」というのが第一義ですが、もう一つ彼らに伝えている事があります。
今、やっていることに集中し、先生や上手な生徒の真似をするという事です。
日本での作業も先輩や上司の真似をする事から始まります。
明日からは暫くSkypeの授業に専念します。
学校の実習生だけでなく、Skypeの生徒に対しても「責任を持ちます」
日本人の教師は50人ほどいますが、私の授業が一番人気だそうです。
(私が勝手に言っているのではありません、運営側から聞いたことです)
私をずーっと指名してくれている生徒は就職の面倒も見ています。
名古屋で設計の仕事をしている男性は今年の春、ベトナムに帰国しますが、現在、ホーチミンにある同業種の仕事を見つけてあげいたいです。
ダナンのIT企業で働いている女性は東京の本社に移動出来る様に、面接の練習や履歴書のチェックをしています。
今後、どこかの送り出し機関からお誘いがかかるかもしれませんが、条件は「機関をよくしたい」と本当に望んでいるという事です。
ベトナム人の会社ですから、各部署で風通しが悪かったり、改善点が明確なのに、そのまま放っておいたりしては駄目です。
「規模」は無理だとしても、「質」に関しては、「あの学校の教育と熱意は凄いよ」と言われなければいけません。
まあ・・・まずは毎朝、お気に入りのJAZZのスタンダードを聞きながら、美味しい珈琲が飲める訳です。
ハノイは2ヶ月もすれば、ポカポカ陽気が戻ってきます。
楽しく生きましょうね。