この女性は杖であり、灯りであり「母」の様な存在なのです。
ガーさんがクワンビンから戻ってきました。
不在期間は10日間です。
離婚後は、ずーっと一人暮らしだったので、1人は慣れているはずなのですが、ガーさんの圧倒的(容積も含め)な存在を前に、パートナーと過ごすことが当たり前になってしまいました。
「居ると便利」と言う表現は、パートナーに対して尊敬の念が欠けているかもしれませんが、ガーさんの不在は「不便」そのものです。
今朝、アパートに到着したのは、午前5時前です。
田舎から持ってきた魚などを冷凍庫に押し込んだ後、仮眠はとりましたが直ぐに起きて私が散らかした部屋の掃除や洗濯を始めました。
田舎でカットしたらしく、首筋が露出するショートヘアで涼しげです。
・・・と言っても、日の出時刻から30度を超えるハノイです。
傍から見て、笑ってしまうほど、大汗をかいて動いています。
ガーさんが居なくても最低限の掃除や洗濯はしています。
でも、プロの主婦の足元にも及びません。
7時半に起こされると、部屋のレイアウトが変わった?と言うほどの大掃除が終わっていました。
シャワーから出ると、朝食も用意されていました。
久しぶりにガーさんの手料理です。
左はBANH CANHと言うクワンビンで良く食べられる麺料理です。
今日は白身魚が入っていて、ベトナムでは珍しいミルキーなスープです。
右はRAMと言う揚げ物で、ミニ揚げ春巻きと言った料理です。
この春巻きを麺に入れて食べるのですが、美味い!
最近、外食続きでしたが、久しぶりに食べるガーさんの手料理はやはり絶品なのでした。
ガーさんが料理をする様子を見て気がつくことは、頻繁に味のチェックをすることです。
また、かなり繊細な「舌」を持っている様に感じます。
一緒にアヒルを食べても、焼き具合だけでなく、「アヒルそのものの違い」が分かる様です。
美味しい料理を作るには、「正解の味」を判断出来ることが必須です。
田舎から持ち帰った食材で冷凍庫がパンパンになっていました。
これはガーさんのお母さんお手製、ゴーヤを干したものです。
これでお茶を淹れるのですが、苦くて「身体に良さそうな味」です。
実はガーさんがいない間、便秘気味だったのですが、偶然か?戻ってきた途端に便意が。。。
彼女の存在は私を健康に保ってくれています。
朝のSkype授業が終わってから、刺し身を食べにいく予定なのです!
ガーさんの手料理は美味しいのですが、日本人であるワタシは、時々、猛烈に「寿司」や「刺し身」が食べたくなります。
魚より、醤油とわさびを楽しみたいのかもしれません。
以前、接客で利用したことのある「匠」にガーさんと出掛けます。
早い時間に到着しましたが、すでに結構お客さんが入っています。
そして次々の席が埋まっていきます。
正統派の日本料理店は人気があります。
日本のテレビが放映されていますが、梅雨に入ったら、〇〇に気を付けましょうとか、暑さ対策とか、まあ。。。どうも良いことを延々と垂れ流していますね。
こんな番組を見続けたら「おバカ」になります。
私は「特選刺身セット」と「ばくだん」、ガーさんは「きのことベーコンのシーザーサラダ」
サラダだけじゃ・・と思っていたら、どデカい皿で出てきました。
ばくだんの卵は見事なまでにプリプリです。
醤油をたらし、かきまぜ、蓮華で口に放り込みます。
このネバネバ感は本当に久しぶりです。
刺し身も絶品!とはいいませんが、及第点です。
六本木に住んでいた頃、皇室御用達の京料理店の手伝いをしていて、その時に、賄い料理で甘鯛を食べていましたからね。。。
わかめの味噌汁も堪能しました。
私の場合、和食を食べると胃の中が健全な状態になる様な気がします。
今、口に入れたものは咀嚼され、胃袋に送り込まれたわけですが、胃袋の中を想像すると、白米、味噌汁、刺し身、納豆の組み合わせはトーンが統一されていると言うか?素直に大人しく順番通りに消化されているというか。。。
これが、イタリアンや中華となると、油っこく、遠慮をしらない食材達で胃袋に負担がかかっている様な感じがします。
お会計は約2,500円でした。
頻繁に来る店ではありませんからね。。。
まあ、良しとしましょう。