「流れる時間」「過ぎゆく時間」を感じる今日この頃なのです。
日々、アマゾンプライムで何か面白そうな映画がないか?物色しています。
視聴履歴を残している訳ではないので、引きこもりの2ヶ月間で何本位見たか?わかりません。
「市民ケーン」や「ガス燈」など、随分と古い作品まで見ました。
そして最近ハマっているミステリードラマがあります。
BBC制作のDeath in Paradise(ミステリーinパラダイス)です。
1作品は1時間の完結で只今、シーズン3を見ているところです。
BBCらしく「かっちり」としたストーリ展開なのでなかなか面白いのです。
ミステリーなので、推理や謎解きも楽しいのですが、なんと言ってもロケ地が最高です。
カリブ海のセント・マリー島が舞台になっています。
絵に書いたような南の島の楽園です。
事件が解決して1日が終わると、警察署員はオープンタイプのバーでビールを飲みます。
グラスに注がずに、瓶のまま「カチン」とぶつけて乾杯します。
短パンにビーチサンダ姿です。
チビチビと飲むビールが何とも美味しそうなのです。
新橋や神田の一杯飲み屋も魅力がありますが、日本を脱出した私としては、スーツを着たサラリーマンが集まる場所は苦手です。
ドラマを見ていて、常に感じるのは、流れる空気や時間が日本とは全く異なるという事です。
時差こそあれ「流れる時間」は地球上どこでも同じです。
今日は日本も真夏日になっているそうですが、ハノイは数日前まで10日間連続で40度超えでした。
それでは、日本に居た時の様にこの暑さは不快か?と言うとそんなことは全然ありません。
むしろ潔い暑さで気持ち良い位なのです。
日本でこの気温だったら、屋外で食事をするなんてトンデモありませんね。
でも、ハノイでは、汗をかきながら食べるPHOが美味しいのです。
これって何の差?気温?湿度?風?
恐らくデータはそんなに変わらないでしょう。
目を閉じ、鼻をつまみ、耳栓をしたら「ここは東京?ハノイ?」って聞かれてもわかりません。
でも、目に見えない「流れる時間」が全く違うのですね。
写真事務所で働いていた頃、毎年サイパンロケがありました。
その年は「ハファダイ」と言うホテルに泊まったのですが、エレベーターの中の甘い匂い、海の砂混じりのフロアマットは数十年経った今でも、ハッキリと覚えています。
ハノイは「私の日常生活の場」なのですが、流れている空気や時間は、圧倒的にサイパンやカリブ海寄りです。
今は週に3日だけの仕事ですが、午後5時には仕事が終わります。
日本にいた時とは違い、誰に気兼ねすることなく、サッサと帰ります。
最近は退社する時間帯でも、40度近くあるのですが、1日が終わった開放感があるので、晴々とした気分です。
敷地内の木にはフルールがなっています。
スーパーカブでベトナム人ウオッチングをしながら帰ります。10分少々なのですが、これまた楽しい!
日本ではかなり長い期間、毎日3時間通勤を続けていました。
今考えればトンデモナイ無駄ですが、当時の無駄があったからこそ、「今」があると思う様にしています。
年をとったせいか?ココ最近、今まで気に留めなかった、何気なく流れていく時間がとても気になります。
ガーさんと二人でビールを飲みに行ったり、海が綺麗な所に旅行でもしてみようかな?と考えています。
さて、最近、ガーさんはウエイトオーバーとのことで、夕飯を食べません。
今晩は「そば」を茹でる予定です。
先日、刺し身を食べに行った時、日本食材店でそばを1袋買ったのです。
昼過ぎから、この「そば」が嬉しくて嬉しくて。。。
人生の楽しむコツは、ハードルを上手に上げ下げすることだと思います。