随分と異なるベトナムらしさと日本らしさ
私がベトナムに来て、「へぇ〜」と驚いた事は実習生が日本に行った時、逆の方向で「へぇ〜」と驚く。
毎日、日本に住んでいる15人程度のベトナム人(多くは技能実習生)と、Skypeの授業で会話をしているので、彼らの日本での印象は耳に入って来ます。
私がハノイに住んでいる事を話すと「先生、ベトナムの生活には慣れましたか?」「先生、ベトナムは賑やかでしょう。。。」となります。
日本で生まれ育った私からすると「賑やか」でなく「喧しい」の方が正しい日本語です。
ベトナムに来る前から、バイクが多い事などは、なんとなく分かっていましたが、こんなに喧しいとは想像出来ませんでした。
日本では昔から「声が大きい人に悪い人はいない」と言いますね。
・・・となると、この国の人は「全員良い人」になります。
正しい解釈は「隠し事で出来ない」だと思います。
でも、これまでにベトナムで知り合った方々を思い出すと例外なく良い人だった様な気がします。
逆にベトナムに住んでいる日本人は「インチキ」が多いです。
ガーさんの声もデカイ!
部屋の中、電話で話している時もスマホのスピーカーで音声出力して声を張り上げています。
そもそも、地声が大きいのでしょうね。
「私は煩いのが苦手」を分かっているのでしょう。
通話が始まると、別の部屋に移動してドアを閉めます。
ガーさんは、アパートの1階下に住んでいる女性と仲が良いのですが、何か用事がある時は、廊下から下に向かって「〇〇〜!!」と彼女の名前を叫びます。
彼女からも「〇〇〜!!と返ってきます。
日本だったら、この上なく近所迷惑なのですが、この国では当たり前で誰も文句を言いません。
最近、実習生の為に聴解ツールを作っています。
Keynoteでテキスト+音声を入力し、動画で書き出しYou Tubeにアップします。
マイクを使って、例文を読み録音するのですが、窓の外が煩いので苦労するのです。
録音中、クラクションや話し声が入ってしまい、録音し直します。
どこで飼っているのか?鶏も絶妙のタイミングで「コケコッコー〜〜」と鳴きます。
あまりにもNGの回数が多いので、昼間は諦めました。
最近はSkypeの授業が終わる22時頃から録音しています。
私がこんなに面食らっているのですから、日本に行った実習生も苦労しているのでしょうね。
静か過ぎてストレスが溜まってしまうのではないか?と思ってしまいます。
そうそう。。。Skypeで授業をする際、冒頭で自己紹介をします。
生徒は名前、年齢、職業、住んでいる所などを話してくれます。
この「住んでいる所」なのですが、聞かなくても日本か?ベトナムか?わかります。
日本から授業に参加してくれている場合は、後ろが「し〜ん」と静かなのです。
生徒の声が良く聞こえます。
対して、ベトナムから参加の場合、クラクションや誰かの話し声などでとても煩いのです。
話し声の主が家族だったら、「今、授業をしているから静かにして!」とお願いすると思うのですが、この国に人達は何も言わずに、後ろの声に負けじを大きな声で会話をするのです。
Facebookでも実習生の友達がたくさんいます。
彼らの日本での生活の様子を見るのがとても楽しいです。
今年は花見に行けるのだろうか?
去年はコロナのせいで、可哀想にゆっくり花見をすることが出来ませんでしたね。
実習生の場合、日本の滞在は3年ですから、今年もダメになると、来年1回しかありません。
一度、帰国してしまうと、なかなか再来日するのは大変ですから、何とか、今年はマスク姿でも良いので桜の花をゆっくり見学して欲しいと思います。
我々、送り出し機関では、日本に行っても「茶髪はダメ」と口を酸っぱく話しているのですが、茶髪で写真に写っている実習生が多いですね〜
気持ちはわかります。
我々で言うと、高校を卒業してやっと自由の身になれた!
さあ、パーマ!だ茶髪だ!と言った心境でしょうか。
学校で私の授業は実習生と会話しっぱなしです。
ベトナム人の先生が作成した、質問集を使って会話をします。
その中に、最初見た時に吹き出してしまった質問があります。
なんとシュールな質問でしょうか。
日本人には絶対に思いつかない例文です。
ホーチミンではそんなに見かけませんでしたが、ハノイでは私の住んでいるエリアの商店街でも、「丸焼きの犬」がそのまんまの形でフックを掛かってぶら下がっています。
パーツでバラバラになっていればまだ良いのですが、一匹丸ごとです。
多くは「ぎゃ〜っ」と言う形相をしているので、私は、店の前を通る時は目を反らします。
文化の違いは面白いですね〜
「煩い」と思いつつ受け入れるなければ、楽しく生活する事が出来ません。
「う〜ん」珈琲を飲んで、JAZZを楽しんでいる時だけで良いので、静かにして貰いたいものです・・・