えいやっ!てやってみないと、小さな殻の中で生きている事が分からない。
さて、4/30、5/1はベトナムでは数少ない貴重な連休です。4/28・29が土日だったので、私も4連休です。
ホーチミンにいると、引きこもってしまうので、思い切って、カンボジアのプノンペンにきています。
何をしに来たか?と言うと、6歳の娘(マーヤ)に会う為です。
誤解のない様に初めに説明をすると、隠し子がいるわけで無く、友達の娘さんの事です。
長くなるので、この話はまたの機会に。。
ベトナムから国境を超え、カンボジアに入ると、道路の両側も荒れた大地が目立つ様になります。
家もバラック、電線は各家に引かれている様なので、電化製品は使っていると思いますが、エアコンや洗濯機はないのかな?
しかし,バスで走る事、数時間。。
プノンペン市内に入ると様子は一気に変わります。
ホーチミンと一緒、、いや、東京と変わりません。
異なる点と言えば、看板に書かれている文字が読めないのと、人がべらぼうに多い事。
ベトナムには1年10ヶ月住んでいますが、ベトナム語は全く話す事が出来ません。
そういう意味では、ベトナム語、クメール語に限らずロシア語でも一緒なのですが、カンボジアの場合は、英語表記に時々中国語でも書かれているので、何とかなります。
ただ、一番東京(日本)と違うのは、人々から出ているパワーが違います。
蓄えも無く、その日暮らしかもしれませんが、一生懸命に生きています。
日本に住んでいる日本人が一生懸命生きていないと言う訳ではありません。
しかし、カンボジアはそんなに遠くない過去に、100万〜200万人の人達が虐殺された、現代の若い日本人では絶対に想像出来ないとてつもない暗黒の歴史があります。
街中では、両足の無い人が車椅子に乗りお土産などを売り歩いています。
車椅子を持っている人はまだ良い方で、両足の無い上半身を両手で引きづり這う様に、粗末な物を売っている人も大勢います。
これは、プノンペンに限らずホーチミンでもよく見る光景なのです。
入り口の無いオープンタイプのローカル大衆酒場などに売りに来ますが、私は一番最初に見た時、正直、ショックで激しく動揺してしまいました。
今回訪ねた私の女友達はバーで働いていますが、月給は約40000円、そのお金で娘を育て、家賃を払い、実家の母に仕送りをしています。
住んでいる部屋にはもちろんエアコンなどありません。
ちなみに、私の英語能力で理解している限り、ご主人はおらず、マーヤは男友達との間に出来た子供の様で、金銭的にだらしが無いと言う理由で別れたそうです。(様です)
私は東京で生まれ、埼玉県で育ちました。
小さな頃は借家住まいでしたが、小学校2年生の時に、新興住宅地の一軒家に引っ越し、高校生の時には増築して私の為に2階を作ってくれました。
決して裕福ではありませんが、普通の日本人です。
この(普通)と言うところが肝心で、狭い殻の中だけで生きていると、日本人として普通の生き方・生活は、地球にへばりついて生きている世界を対象とした人間としては、良くも悪くも普通では無いと言う事です。
私の場合、職を転々としましたが、仕事場の多くは、東京だったので通勤に片道1時間半、往復で3時間掛かりました。
私よりもっと長距離通勤している人も多く、私が乗車する駅に電車が到着する頃には、既に座席が9割ほど埋まっており、ドアが開くと同時に上野に到着するまでの睡眠を確保する為に、座席争奪戦が始まります。
東京のベッドタウンでは、これが日常であり、(普通)です。
昼休みは、昼食難民にならない様に、12時になった途端に外に飛び出します。
私は性格が捻れてしまっているので、炎天下、300円位の立ち食い蕎麦屋に、長蛇の列を作っているネクタイ姿のサラリーマンを見ると、あらっ?と思ってしまいます。
はっきり書くと、まじめに働き、ただ、蕎麦が食べたくて並んでいる方々に失礼ですからね。
これも、サラリーマン街の(普通)です。
この、(普通)に敢えて疑問を持つ必要はありません。
骨折をした人がいて、どんなに痛いか経験するために、わざわざ自分の骨を折る必要はありません。
ただ、森の中でキウイフルーツを見つけたとしても、細かな毛の生えた、変な植物。。。で通り過ぎてしまったら、一生、美味しいフルーツを口にすることは出来ません。
通り過ぎてしまう、(普通)から、ちょっとだけ道を外れ、木からもぎ取り、ナイフでカットして、匂いを嗅ぎ、食べてみる。。。
私は基本的に日本に戻るつもりはありません。
何故ならば、私の場合、まわりの環境に流されてしまうので、大切な1日1日を(普通)に生きてしまうからです。
ベトナムやカンボジアに日本人の普通はありません。
森の中のキウイに出会うには、お金が無いとか、危険そうとかあまり考えずに、えいやっ!って海外に出てしまうのも良いと思います。
特に、夢も目標もない、日本人のみなさん。
殻を破って、(外)に出てみてはどうでしょうか?
※最低限、英語は話せたほうが良いです。ベトナム語もクメール語も、習得するには難しい言語です。ただ、最低限、英語が話せれば何とかなります。
殻を破ってみようか!と言う人!ホーチミンで良ければ少しだけれど、アドバイスが出来るかもしれません。
経験して来たことは、全て提供しますよ!!
カンボジア、ミャンマー、バングラ..仕事で行きますがベトナムは天国ですよ。
私は他人とは絶対分かり合えないと思っています。そういう、スタンスに立つと何やら気が楽になって海外で生活していけます
そうですね。今回、カンボジアで色々と見聞きしましたが、ベトナムは平和で暮らしやすい国かもしれません。