『フト』我にかえる。コレは私の特権。
火曜日の昼過ぎ、隣の部屋から『食べなさーい』と声が聞こえます。
これはガーさん流『ご飯の用意が出来たよー』である。
日本語は多少間違っているかもしれませんが、彼女からしたら外国語ですからね。
意味が通じれば何だって良いのです。
私と言えばパジャマ姿です。
これだけだと寒いので靴下を履き、ダウンを着ています。
今日は仕事が無いのですね。
18時からSkypeの授業が3本あるだけです。
我が家(アパート)にはダイニングのテーブルがありません。
郷に入っては何とかで食事をする時もベトナム流で、地べたに座って食べます。
と言っても50年以上テーブルに座って食べていましたからね。
最近はベンチプレスのベンチ部分に料理を置き、クッションの上に正座をして食べています。
背筋を伸ばした姿勢の方が食べやすいと思うのですが。。。
昼ごはんはBÁNH CANHです。
これはガーさんの田舎の郷土料理(麺料理)です。
白濁したねっとりスープが特徴です。
今日のBÁNH CANHは特別美味しいですね。
どんぶりで2杯も食べてしまいました。
因みに朝ごはんはBánh Mìでした。
これは昨晩ベッドの中でガーさんにリクエストしました。
パテと玉子のBánh Mìを各1本です。
買ってきてくれたのは『パテと玉子のミックス』が1本でしたが、何だって良いのです。
大した問題ではありません。
流せる問題は極力気にしないのが外国人との生活のコツです。
これは最近よ〜く分かって来ました。
Bánh Mìと一緒に出て来たのは白菜のスープです。
白菜は一昨日、一緒に行った市場で買いました。
鳥のひき肉と白菜の取り合わせは最高です。
満腹になり『フー』と大きく息をします。
温かい食事で心身共に満たされた気持ちで、ボーッとして部屋の中を見ます。
生活の為に必要な最低限の道具しかありません。
『ワタシはここで何をしているのだろう?』
こうやってフト我にかえって楽しむ事が出来るのは、私の様な生き方をして来た人間の特権です。
「私の様な」と言うのは、「支離滅裂」と言うか「行きあたりばったり」と言うか要するにいい加減な生き方の事です。
5年前でも10年前でも、時間を遡り記憶を輪切りにしてみると、懐かしい断面が出てきます。
日替わりとは行きませんが、1年毎に全く違う様子が見えてきます。
残念ながら当時は大変なだけでしたが、今になってみれば全て良い思い出です。
ここは日本から遠く離れた東南アジアベトナムのハノイです。
ここには『ガースー』も『緊急事態宣言』もありません。
毎日、日本のニュースは見ますが、『あらあら。。』で終わりです。
2部屋だけのアパートに贅沢な物は何もありません。
ベトナムはこれから旧正月を迎えるのでお金も必要なのですが、今月〜来月はピンチです。
貯金だってありませんから、日本に住んでいたら俯くしかありません。
でも、ここベトナムでは愉快に生きることが出来ます。
さて、先日のブログで勤務先(学校)を変えると書きましたが、色々とありまして戻ることになりました。
旧正月明けからの勤務になりますが、心機一転、真っ直ぐな気持ちで仕事をしましょう。