午前2時のスクワット。そして7時のバインミー。
ガーさん不在につき不眠が続きます。
ベトナムに来てから(日本でも)ずーっと、一人で寝ていたのですが、ガーさんと暮らすようになり、隣でゴソゴソ動いたり時々『ガーっ』と音を立てる人がいるのが当たり前になってしまいました。
不眠の原因はいくつもあります。
基本的に頭も身体も疲れていないのですね。
学校なのですが、コロナウイルスの影響で実習生の数が少ないので、もう少し自宅待機をさせてもらう事にしました。
まあ、テトの延長戦だと気楽に考えています。
バーベル、ダンベルで筋トレはしていますが、やっぱり外を大股で1時間ぐらいワシワシと歩きたいですね。
ふくらはぎがキリキリするくらい歩いてみたいものです。
いま、ハノイは自由に散歩が出来ない状況です。
コロナの感染者が見つかり『お上』からウロウロしてはいけない!とお達しがあったのです。
昨晩、サムライWi-fiの長谷川さんと話したのですが、ホーチミンはレストランもカフェもフツーに開いているそうです。
カラオケ、マッサージなどはシャッターが閉まっているとの事。
対してハノイは見事にレストラン、カフェが閉まっているのです。
昨日、状況を確認しようとバイクで偵察に出掛けました。
驚いたのは走り始めて直ぐに公安が警棒を振ってバイクを無作為に止めています。
交通ルール違反の取締ではなさそうな雰囲気です。
これはヤバイのかな?と判断をして一旦Uターンです。
少し離れた所から見ているとやはり、検温をしているようです。
ここは諦めずに突破しましょう!
この道は片側4車線あるので、公安から1番遠い中央分離帯近くを一気に走り抜けます。
やはり殆どのレストラン、カフェは閉まっていますね。
でも、一本裏手にある様なお店はシャッターを半分だけ上げてコソッと営業していたりします。
見つかってもその時点で『スマンスマン』と閉めれば許して貰えるのだろうか?
何時もは一旦出掛けると1時間位はバイクを走らせるのですが、呼び止められたりすると『こと』です。
今は『ガイコクジン』である事がとても不利なのですよ。
さて、チョロチョロと走っただけなので、アパートに帰ってからも不完全燃焼です。
ガーさんが用意してくれた食料は食べ尽くしてしまったので夕飯はラーメンを茹でます。
卵を1個とネギを多量に投入します。
本を読み映画を見ます。。。
どうしても気が乗らずにSkypeの授業はキャンセルさせて貰いました。※申し訳ない。
昨晩も寝不足だったし、今日は昼寝もしなかったので寝付けるかな?と思いベッドに入ります。
やはりダメです。
不思議ですね。ガーさんがいると『昼寝をしろ』と煩いので日によっては2時間も寝てしまう事だってあります。
それでも夜はキチンと寝る事が出来ます。
ガーさんの身体から目には見えない眠くなる成分でも出ているのだろうか?
眠くなりそうな音楽を聞いたりしましたが、午前2時に悶々レベルが最高潮に達して起きます。
時間も時間ですが、6階の物干スペースに上がってみます。
勿論、誰もおらずハノイの街もひっそりとしています。
ホッとしますね。
ホッとしたついでに一人エッホエッホとスクワットなど始めます。
こんなことをしていると余計眠気が遠のきます。
部屋に戻りベッドには入りますが、眠れません。
一睡もしていない訳ではありません。
チョコチョコ時計を見て時間を確認していますが、多少は寝ているのでしょう。
鶏の鳴き声に気付き時計を見ると6時半です。
よし!起きる!
昨晩から「早起きをして正しい朝ごはんを食べよう!」と決めていました。早朝のドタバタに紛れて1軒位レストランが開いているでしょう。
。。。うーん。。。全滅です。
ものの見事にすべて閉まっています。
そうだ!困った時のバインミーです。
いくつかの店を歩き営業している所がありました。
ここはガーさんと時々来る市場の近くです。
ガーさんには絶対に言えませんが、この店のお姉さん、私の好みなのです。
店の前を通るたびチラチラと見ているのです。
遠山の金さんの様ですが、チラッと「入れ墨」も見えますね。
最近は日本にもベトナム料理の店が増えたそうですね。PHOでもBUNでもバインミーでも食べられます。
でも、バインミーが大きく2種類あるのはあまり知らないでしょう。
ざっくり言うと、ホーチミンスタイルとハノイスタイルです。
実習生には時々尋ねるのですが、ベトナム人でも知らない人が結構います。
「オラ、南さ行ったことがねーだよ」と言う北部の人
「アチキは北の方に行った事がなかっぺ」と言う南部の人が結構多いのです。
ホーチミンで良く食べたのは、魚のすり身?を油で揚げたものをパンにはさみます。
すり身が入った金属製の容器がぶら下がっていて、レバーを引くと「細なが〜く」ゆっくりと落ちてきて油にポトンです。
通勤途中で買っていたのは1本約50円でした。
正直そんなに美味しいものではありませんでした。
勿論、その他具材のバインミーもありますよ。行列が出来る見せだったあるし。。。
対してハノイは「ドネルケバブ」タイプです。
ハノイで初めてこのバインミーを見た時は驚きました。屋台にも「ドネルケバブ」って書いてあります。
実際にはあると思うのですが、私はホーチミンでは馴染みがありません。
ドネルケバブって言うくらいなので、ドネルケバブです。ぐるぐると回転する肉をナイフで削ぐのです。
そしてホーチミンと圧倒的に異なるのは、具材を挟んだ後、パンをトースターで潰すのです。
上下波型プレス面のホットサンドマシンの様なイメージです。
なので、ホーチミンのバインミーは大きな口を開けて食べますが、ハノイはペシャンコなので、おちょぼ口でも大丈夫です。
今朝、私好みのお姉さんが作ってくればバインミーは良い仕事でしたね。
フランスパンに「肉」を挟んだ後、まずプレスをします。
熱々になった所で、野菜を加え、ソースを掛けてくれます。
お陰で野菜はシャキシャキでした。
アパートに戻ると午前7時です。
そうだ!6階の物干しスペースで食べよう!せっかくのパンが冷めないように、急いで珈琲豆を挽き、淹れます。
既にテトは開けているのですが、バイクや車の台数は圧倒的に少ないので、なんだか空気も綺麗な様な気がします。
朝っぱらから感動するくらいに美味しい朝食です。
1本は「肉」1本は「ソーセージ」です。
2本で40,000VND(約200円)ですよ。
たった200円で人をこれだけ幸せにしてしまうベトナムのバインミーは偉大なのです!