満を持してのスタートなのです!
私の「あんなこと」や「こんなこと」など、過去を知っている日本での友人や知り合いからすると、信じられない様な仕事を続けています。
もう、5年以上経つでしょうか。。。
何と!ベトナム人の若者に日本語を教えています。
彼らの多くは18〜23歳位の若者です。
下手をすると、孫の世代ですよ。
これまで、3ヶ所の「送り出し機関」←(以降は学校)で働いてきました。
最後の学校では校長を任されたので、「純日本式」と言うか「清く正しいニッポン教育」を目指してきました。
空手の授業で美しい身体の動きを教えたり、日本人も驚くようなキレッキレのラジオ体操を練習しました。
生徒に対して日本語が下手で叱る事は絶対にありません。
ただ、空手の稽古中にふざけていたり、ルールを破ったりすると、日本のオジイチャンは怒るのですね〜(私の場合は顔だけでなく、頭もセットで紅潮します)
※校長が紅潮する
叱っている余裕なんてありませんよ。ひたすら怒っちゃうんです。
恐らくはベトナムで一番怖い先生ではないか?と想像します。
誤解の無い様にお断りしておきますが、授業は目一杯盛り上げますよ。
お笑い芸人ではありませんが、眼の前にいる生徒を時間内にどれだけ笑わせ、前のめりにさせ、間違っても良いから生徒の口から日本語を引き出せるか!です。
コロナ騒動以降、日本人のいない学校が増えましたね。
別に日本人がいなくたって、立派な生徒を育てている学校も少なくありません。
ただ、細かな部分を見ると、「あれっ?」「おやっ?」と言う部分が必ずあります。
例えば、毎月生徒の学習進捗状況を日本に報告するのですが、その報告書の中に読めない漢字があります。
ベトナム人教師からすると「漢字」です。
ただ、フォントの選択を間違っており、「THE中国語」なのです。
私は授業の開始時間にも拘りますよ。
ベトナムの民は基本的に時間に対してオオラカですからね。
友達と約束しても、90%以上は待つことになります。
時々、約束の時間前に、友達が来ると「お〜〜っ?」と驚くほどです。
8時が授業開始だとすると、時間ジャストにはスタートします。
1秒でも遅れて入ってくる生徒があれば、これまた叱ります(度重なればね・・・)
日本に行って、職場でタイムカードがあって1秒でも遅れれば大切な給料が引かれてしまいますからね。
また、後、数週間で日本に行くというのに、ほとんど会話の出来ない生徒もいます。
来日して、1日の中で全く口を開く必要のない仕事をする実習生もいるでしょう。
期間限定の「出稼ぎ」であれば、日本語が話せなくてもいいでしょう。
本来、技能実習生に必要な日本語能力は「日本語能力検定4級相当」で、そのためには約半年間缶詰状態で日本語を勉強する必要があります。
ただ、実際には4ヶ月で出国する実習生、また、ほとんど会話が出来ない状態で日本に行く人間も少なくありません。
私の方針として「意地でも落ちこぼれ」を出しません。
どうするのか?
これは日本人として試行錯誤をして、「これだろう!」と言う勉強方法があります。これは生徒によって使い分けています。
完全に私と生徒のマンツーマン、または、私対生徒5人(最大で)行うので、昼間の授業中は出来ませんね。
放課後に補習授業を行います。
生徒からすると、昼間6時間も勉強して「また、日本人と授業?!」となる所ですが、そこは、楽しみながら勉強出来るノウハウがあります。
以前の学校では週に3回、6時半〜9時半まで3時間対応していました。
勿論、残業代なんてミミッチイことは言いません。先程も書きましたが、これは日本としての意地です。
・・・と自分の思った通りに仕事をさせて貰っている様なのですが、実はそんな簡単ではないのです。
「校長」と言っても社長はベトナム人です。
その社長がワカランチンだったりすると、驚くような教育方針を言い出したり、判断を間違ったりします。
反論はしますが、安くない給料を貰っていますからね。。。
さて、ここまでは前置きになります。
この度、ホーチミンで、信頼できるベトナム人のボスと学校を立ち上げることになりました。
このボスの考え方や仕事に対する姿勢や熱意は日本人以上に日本人です。
彼との付き合いは6年位になるでしょうか、日本で起業して、成功しています。彼の頑張りは尊敬に値します。
誰にもブレーキを踏まれることなく、正しい方向を向き、正しい方法で日本語教育が出来ます。
ウチの学校の生徒が日本に行ってから、「おたくの生徒は凄いね〜」と言われるのが、今から楽しみです。
クラスと生徒の成長は今後も、当愚ブログを通じて皆さんにお伝えします。
ご期待ください!