このままフーテンを続けるか?堅気になるか?そろそろ決めなくてはいけません。
大学2年生の時に、プイっと中退して以来、本当にフーテンぐらしを続けてきました。
寅さんの大ファンなので、これはこれで良いのですが、寅さんだって、何度も堅気になろうとしてタコ社長の工場を初め、豆腐屋、旅館、お寺で働きました。
まあ、全て女性絡みなのですが、全て映画の中の設定です。
寅さんが本当に堅気の暮らしを初めたら、寅さんシリーズは終了してしまいます。
日本に住んでいた時には、真剣に考えた事もありました、家庭を失い、転職を繰り返すこと十数回。。。明らかにフツーの人とは違いますね。
ただ、ホーチミンで一人暮らしを始めた半年前からは、フーテン人生も良いのかな?と考える様になりました。
今更ジタバタしても、仕方がありません。
そもそも、50歳過ぎて、アルバイトで凌いでいる事自体、日本人の常識から大きく外れてしまっているのです。
寅さんを演じた渥美清さんは昭和3年生まれなので、もし、生きていれば90歳でしょうか。
寅さんはあくまで映画の中のヒーローなので、
「男はつらいよ 葛飾特別養護老人ホーム篇」
とか
「男はつらいよ 寅次郎ご臨終篇」
なんて、ありません。
今度、新作も発表される様ですが、生涯フーテン暮らしを貫くことが出来た寅さんは幸せです。
ただ、こっちは生身の人間です。
このまま、ホーチミンでフーテン暮らしを続けていれば、
「ホーチミンの寅 白内障篇」
とか
「ホーチミンの寅 大腿骨骨折 車椅子篇」
とか
「ホーチミンの寅 認知症篇」
そしては、最後は
「ホーチミンの寅 孤独死篇」チーン!
と言う事になる可能性大です。
これは、山田洋次監督に限らす、誰も興味がないでしょう。
ポックリ逝く時に後悔だけはしたくないのです。
昨日、SAMURAIWi-Fiの長谷川社長に、そろそろ堅気になって、ハノイの実習生送り出し期間で働こうかな〜と話した所、「たまちゃんらしくない」と言ってもらいました。
大抵、この人のアドバイスは正しいのです。
ただ、長谷川さんは日本に家庭がありますが、私は、一人ぽっちなのですね。
最近、長距離恋愛をしているガーさんと世帯を持ちたいと思っているのですが、そうなると、
「ホーチミンの寅 参観日篇」
とか
「ホーチミンの寅 イクメン篇」
とか
「ホーチミンの寅 ベトナム人の母ちゃんに追い出される篇」
なんて風になる可能性があります。
ただ、結婚をすれば、
「ホーチミンの寅 家族に看取られる篇」
と言う結末を迎える事になるかもしれませんね。
50歳過ぎて、急に涙腺がもろくなってきたのです。
人生のラストを想像したら、「ホロッ」ときました。